「人生は多様化した」は本当か
嶋﨑 尚子教授 | われわれの「人生は多様化した」と言われている。どのように多様化したのか、本当に多様化したのか。「人生は多様化した」をキーワードにライフコース社会学を紹介する。 21世紀われわれの社会は、「発展しつづける技術・道具をいかに使うか」を考えることを学問に求めている。この課題に応えるのが文化構想学部・文学部であり、「真に贅沢な学習」であることを提示する。 |
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「伝統」と日本近代
鶴見 太郎准教授 | 現在の我々が見て、「伝統」と思われる事柄でも、実は仔細に検討すれば、その発生が意外に新しい時代にあるものが多いことを近代日本におけるいくつかの民俗行事を題材にしながら紹介し、「古い」「新しい」とはいったい、何なのかを考えていきます。 |
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漱石の言葉と心---テクストから人間へ
安藤 文人教授 | 夏目漱石の作品を取り上げ、その言葉(テクスト)からどのように作者(人間)の創作心理を読み解いていくか、ひとつの実例を示す。 |
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映画イメージの「リアルさ」をめぐって
藤井 仁子専任講師 | われわれが映画のイメージに「リアルさ」を感じるとき、その「リアルさ」の感覚はどこから生じているのだろうか? 映画体験の本質にかかわるこの問題を、19世紀の初期映画から現代のCGを駆使したハリウッド映画まで、具体例の分析を通じてわかりやすく概説する。 |
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音・音楽の暴力に
小沼 純一教授 | 題目を見て、不思議な気がする方もおられるでしょう。音楽は文字どおり「楽しい」もので、そうではないあり方なんかあるの?と。さまざまな暴力があります。身体的なもの、言葉によるもの、社会・政治的なもの…。音楽は、また、それと気づかないかたちで心身に影響してきます。いつのまにか、暴力としてはたらいていることも多々あるのです。耳にはまぶたはないのです。私たちが生きている日常にできるかぎり即して、音・音楽について考えてみましょう。 |
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