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[爱车一族] バイク技能試験のポイント・法規走行編

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发表于 2013-11-21 20:45:13 | |阅读模式

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本帖最后由 Hironami 于 2013-11-21 20:51 编辑

节选自:安藤 眞
誰も書かなかった大型自動二輪免許一発試験必勝法
hXXp://homepage3.nifty.com/andojournal/license.htm#SEC22


第4章


 この章では、実際の技能試験で、「やるべきこと」と「やってはいけないこと」について解説する。
 特に法規走行では、気を付けてさえいれば特別なテクニックはなくても実践できることばかりなので、しっかり覚えてしまいたい。
 
なお、カッコ内に不履行の場合の減点数を示しておく。
「特」というのは「特別減点項目」で、1回目ならば減点されないが、2回目以降は1回目にさかのぼって減点される。


(1)        乗車のポイント 乗車時には、的確な安全確認と、無駄のない動作が必要とされる。特にサイドスタンドは、通常はまたがってからはらう人が多いと思うが、乗車前にはらわないと減点(5点)される可能性が高い。
 乗車の手順は下記の通り。細かい減点が多く、下手をすると走り出す前にハンディを背負ってことになるので、確実にこなそう。
1.        マシンの左側に立ち、後方と周囲の安全確認をする(10点)。確認は確実に頭を振って、指さし確認しても良い。
2.        両手でハンドルグリップを握り、前ブレーキをかけてマシンを垂直に立てる。
3.        サイドスタンドをはらう(5点)。
4.        後方の安全を確認する(10点)。
5.        マシンにまたがり、右足をステップに乗せ、ブレーキペダルを踏む。(右足を地面に着くと特5点)
6.        バックミラーをあわせる(5点)。
7.        イグニッションキーをONにし、ニュートラルランプの点灯を確認する(5点)。
8.        エンジンを始動する。


(2)        発進のポイント 
 乗車から発進までの間に待機時間がある場合、バイクをよく観察しておこう。特に、ペダルの位置、ブレーキの遊び、アクセルの遊び、アイドル回転数などをチェックする。座る位置も、腰を前後させて、ニーグリップしやすい位置を確認しておこう。
 完熟走行をさせてくれる試験場であれば、完熟走行中に座る位置を変えたり、クラッチを引きずってみたりすると良い。スラロームに備えて、2速全閉からちょっと開けたときの吹けあがり方も、チェックしておきたい。
 発進の手順と減点は下記の通りだ。エンストは特別減点項目(5点)なので、1回までなら減点は取られないが、2回目以降は、1回目にさかのぼって5点づつ引かれるので、しないに越したことはない。ちなみに、同一発進機会に4回エンストしたら、減点20ではなく検定中止だ。
 発進の手順は下記の通りだ。
1. 後方の安全を確認し(10点)、前ブレーキをかけてから、足を踏み換えてギヤを1速に入れる。
2.後方の安全を確認し(10点)、足を踏み換えて左足を着く。右足はステップへ載せ、ブレーキペダルを踏む。
3. 周囲の安全を確認して(10点)、発進の合図をする(5点)。
4. 後方の安全を確認し(10点)、クラッチをつないで発進する。頭を振って後方を確認した後、しっかりと前に向き直ってから発進しないと、減点(10点)を取られる。
5. マシンが動き出したら、左足はただちにステップに乗せる(5点)。
6. 走行ラインに乗せたら合図を消す(5点)。消すのが早すぎても減点(5点)。


(3)        乗車姿勢のポイント 
 普段、バイクに乗っている人ほど、自己流のクセが着いてしまっており、それが原因で減点を取られることが多い。ここでは、ライディングフォームと、レバー・ペダル類の操作時に減点されやすいポイントを解説しよう。10点減点項目が多いので、くれぐれも軽視してはならない。
?乗車位置
 検定車両に使われるネイキッドタイプのバイクの場合、乗車位置は「ステップに立ち上がり、そのまま座った位置」が正解。リラックスして自然に座れてさえいれば、まず減点されないと思うが、妙に背中が反っていたり、おしりが左右にずれていたりすると減点を取られる可能性大(10点)。
?手・腕
 腕が伸びたり肘が張ったりしないように注意(10点)。レバー操作は4本の指で確実に行う。3本でもOKだが、2本がけは減点(10点)。
?足・脚
 土踏まずをステップに乗せ、足の裏はペダルに触れる程度に水平にし、つま先は進行方向に向ける(10点)。つま先が少しでも開いていると減点されやすいし、つま先を閉じることによってニーグリップも決まるので、意識してつま先を閉じよう。シフトペダル操作時は、変速するたびに足を水平に戻すこと。シフトアップが続くからといって、シフトペダルの下に足を入れっぱなしにしていると減点(10点)。
?ヒザ
 ニーグリップは、常にしっかりと(10点)。車線変更時や右左折時にヒザが開くのも減点の対象。
(4)        走行する位置
 直進時の走行位置
 直進時はキープレフトが基本。道路の左端から1mというのが目安だ。あまり左に寄りすぎると、左折時の左寄せの時にメリハリが無くなるので注意すること。クルマで走るときに左タイヤが通るあたりがちょうど良い。


   左寄せの走行位置
 道路交通法によると、左折をする場合「その前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿って徐行しなければならない」とされている。技能試験でも、できるだけ左に寄せよう。縁石や路側帯からなら、マシンの左グリップ端を縁石や路側帯ギリギリに、路肩に排水用のコンクリートがあれば、コンクリートと舗装の境目までタイヤを寄せる。左にまったく寄せなかったり、50cm以上離れていると減点(5点)。


   右寄せの走行位置
 左折同様、右折する前にもマシンをできるだけ右に寄せる。ただし、車体の一部がセンターラインをはみ出さないように注意する。右グリップ端がセンターラインギリギリに来る程度が目安だ。右に寄せなかったり、50cm以上離れていると減点(5点)。


(5)        直線の走り方
 「直線なんか、誰でも走れる」と思ってはいけない。メリハリのある加速をしないと、必ずと言っていいほど加速不良を取られる(特10点)。警察相手の試験なので、安全運転をアピールするあまり、ついおとなしく走ってしまいがちだが、そうするとまずこの減点を取られる。加速不良は特別減点項目なので、取られるときは20点になる。これほど馬鹿馬鹿しい減点はないので、十分に気を付けよう。特に展望採点の場合、試験官を横切る方向の直線でしっかり加速する。
 では、どの程度の加速をすればいいのかというと、「信号でクルマを置き去りにできる程度の加速」という感じ。ナナハンといえども、意識してアクセルを大きく開けないと、この加速は得られない。
 短い直線でも、メリハリ良く加速してどんどんシフトアップする。ただしシフトアップを行うたびに、左足をチェンジペダルの上に戻さないと、減点の対象となる(5点)。
 外周路等で速度制限標識がないところならば、制限速度は一般道最高の60キロだから、55キロぐらいまで出したいところ。50キロ未満だと課題外速度の減点(特10点)を取られる可能性が高い。
 一方、速度超過は5キロ未満が10点、それ以上が20点の減点だ。規定の速度より、メーターの針1~2本ぶん低い速度で走るのが確実だ。


(6)        ブレーキは3回ポンピング
 時速30キロ以上から減速する場合は、必ずポンピングブレーキを使う(特5点)。後続にクルマがいると仮定して、そのクルマに減速を知らせるイメージでかけると良い。特に長い直線などスピードの出るコースの次に来るコーナーの手前などは、試験官もよく見ているポイント。基準では2回かければ良いことになっているが、見落とされないように3回かけたい。
 コーナーにさしかかってもブレーキが残っていると減点(20点)なので、ブレーキは直線部分で終了するように。「1,2,3,シフトダウン、コーナリング開始」というリズムで減速すれば、コーナー進入にブレーキが残ることはない。
前 後のブレーキを同時に使用しない場合も減点(10点)。ただし徐行時や、課題走行時にスピードコントロールする場合、後輪ブレーキだけ使用しても減点は取られない。
(7) 進路変更のポイント 交差点を右左折する30m手前までに、進路変更を完了しなければならないのだが、その進路変更を行う3秒前に、進路変更の合図を出さなければならない。
 「3秒」は確実に確保する
 合図を出してから進路変更を開始するまで、確実に3秒を確保しないと、減点の対象となる(5点)。多少、長いぶんには減点されない。
「3秒」を確実に作るには、動作ごとに1秒づつ確保すると良い。まず合図を出し(0秒)、ミラーで後方を確認し(1秒)、頭を振って後方を確認し(2秒)、前を向き直って(3秒)、進路変更を開始すれば良い。試験の時は緊張してリズムが早くなりがちなので、一つ一つの動作を確実に区切って行うようにしよう。


 変更開始は前を向いてから
 進路変更を開始するのは、後方確認のために振った頭を、しっかり前方に戻してから行う。公道ではつい、後方を確認したら頭を戻しながら進路変更を始めてしまいがちだが、技能試験では減点の対象なのだ(10点)。


 進路変更はダイナミックに
 進路変更はテキパキと行う。ダラダラとやっていると、交差点から30m手前までに進路変更が終了しなくなってしまうからだ(5点)。特に右折前の進路変更の場合、スラロームをやるぐらいの気持ちで、しっかり体重移動をして歯切れ良く寄せよう。ただし調子に乗りすぎて、バンクが深すぎて車体が接地したら減点(10点)なので、何事も「やりすぎ」は禁物だ。


 二車線は一気に寄せる
 片側二車線道路では、左側車線を走るのが原則。そこから右折する場合、2車線分を一気に寄せて構わない。一車線ずつ寄せても減点はないと思うが、「30m」が足りなくなる恐れがある。


(8) 交差点通過のポイント
 法規走行の中でも、減点されやすいのが、信号のない交差点の直進。直進だけに、そのまま通過してしまいがちだが、確実に安全確認を行わないと、必ず減点が待っている。特に等幅道路の交差点と見通しの悪い交差点は、知らない人にとっては「引っかけ問題」とも言えるもの。コース図を手に入れた段階で、この2つがどこにあるかは必ずチェックしておこう。


 等幅道路の交差点の通過
 同じ幅の道路が交差している交差点を直進する場合、手前で左右の安全確認をする必要がある(10点)。徐行する必要はないが、優先車に気づいたら止まれるような速度で通過しなければならない。
 等幅道路の交差点では「左方優先」が原則。自分から見て左側からクルマが来ていたら、自分の方が多少早く交差点を通過できそうでも、一時停止して待たないと、優先車妨害で減点を取られる(10点)。優先車に急ブレーキを踏ませたり、停止させてしまったりすると、減点ではなく検定中止になるから注意が必要だ。試験場はたいてい見通しがきくので、十分手前から周囲のクルマの動きに気を配っておきたい。   



   見通しの悪い交差点の通過
 法規走行で減点超過になる原因の筆頭がこれ。見通しの悪い交差点は、充分に徐行して、左右の安全確認をする必要があるのだが、それと気づかず通過してしまったら、徐行違反(20点)と安全不確認(10点)で、もう持ち点が無くなってしまう。試験場における「見通しの悪い交差点」は、交差点の周囲だけ生垣や塀が作ってあるので、見学すればすぐわかるはずだ。
 通過のポイントは、手前で最徐行して、身を乗り出して安全確認をすること。ギヤは1速で、半クラッチとリヤブレーキで徐行速度を維持しよう。
 徐行時にふらつくと減点(10点)なので、自信のない人は一時停止してしまおう。このとき、ギリギリになって足を着くと、バランスを崩して足を着いた(10点)と思われてしまうので、手前から足を出して「私はここで止まるんです」ということを試験官にアピールし、不自然にならないように足を着こう。そうすれば減点は取られない……と、埼玉県警の白バイ隊員が言っていた。基準は都道府県によって違うこともあるので、もし試験後に注意されたら「減点ですか?」と確認しておこう。
(その後、宮城県で合格した人から、「一時停止しても大丈夫だった」というメールをいただいた)


    信号のある交差点の通過
 青信号ならば、そのまま通過しても良いが、黄色で突っ込むとたいてい検定中止になる。微妙なタイミングの時は、止まった方が賢い。黄色信号で止まりきれずに停止線を越えてしまっても、減点(20点)で済む。
 そうならないためには、ある程度手前から歩行者信号などを見ておき、変わりそうであれば、あらかじめ速度を落とすなどして対処しよう。
 赤信号の停止線オーバーは、即検定中止。停止線に前輪の先端がかかったらアウトなので、50cmぐらい手前で止まるようにしよう。信号待ちの最中にリヤブレーキを放してしまうと、減点を取られる可能性がある(特5点)。
 信号待ちからの発進では、左右および右後方の安全確認を忘れずに(10点)。


(9)        右折のポイント
 右折をするには、30m手前までに右寄せを完了しなければならないが、事前の進路変更に関しては本章(7)を参照していただくとして、ここでは右折そのものの注意点を説明したい。


 安全確認は確実に
 一時停止の標識がなければ止まる必要はないが、左右の安全確認は必ず行う(10点)。一時停止の場合、発進前に後方の確認も忘れずに(10点)。


    速度は徐行で
 道路交通法では、交差点の右左折は徐行が義務づけられている。技能試験も同様で、どう見ても徐行していないと減点(20点)。


   なるべく鋭角に曲がる
 右折はダラダラと曲がってはダメ。できるだけまっすぐ出て、鋭角に曲がろう(5点)。センターマークがある場合、ギリギリを小回りする。ただしマークを踏まないように注意する(5点)。


(10)        左折のポイント
 基本的には右折と同じだが、左折特有のポイントもあるので要注意。


   安全確認は確実に
 一時停止の標識がなければ止まる必要はないが、左右の安全確認は必ず行う(10点)。一時停止の場合、発進する際には後方の確認も忘れずに(10点)。また、あまり停止線に近づきすぎると、発進と同時に左折を開始しなければならず、ふらつき(10点)の原因になるから、少し余裕を持って止まると良い。基準は2m未満なので、1mぐらい開けても問題はない。


   速度は徐行で
 道路交通法では、交差点の右左折は徐行が義務づけられている。技能試験も同様で、どう見ても徐行していないと減点(20点)。


   左折はインベタで
 左折時はインにべったり付けないと、左折大回りを取られる(5点)。縁石からなら、左ステップが縁石ギリギリを回るイメージで。路肩が排水コンクリートになっている場合は、舗装との境目を踏んでいくつもりで左折する。低速小回りなので、半クラッチ+リーンアウトで回るとスムーズに回れる。低速でのリーンアウトは、最初は倒れそうで怖いかもしれないが、アクセルを開けて駆動力をかければマシンは起きあがってくる。


  「右振り」は御法度
 左折のきっかけを作るため、一瞬、右にハンドルを切るクセが付いている人もいると思うが、これは減点の対象(5点)。


   左折後はふくらまないように
 左折の後半でふくらんでしまい、走行ラインを修正すると減点(5点)。


(11) 側方通過のポイント
 障害物や停車車両の横を通過する場合、進路変更して安全な側方間隔を確保しなければならない。


   障害物の側方通過
 検定コースには、道路の左端にパイロンなどで障害物が作ってあるので、事前に場所を確認しておこう。障害物の手前30mで進路変更を完了し(5点)、50cm以上の側方間隔を開けて通過する(20点)。ただし「50cm」は最低値なので、1mぐらい開けて通るのが無難。片側2車線のコースであれば、車線変更してしまった方がよい。片側一車線でセンターラインをはみ出す場合、対向車が来ていたら一時停止か徐行でやり過ごす(検定中止)。
 障害物を避けるために右への進路変更が完了したら、「3秒前」に間に合うように、すぐに合図を左に切り替える(5点)。
 障害物を通過しきったところで左後方を確認し(10点)、すみやかに走行ラインへ復帰する。復帰したら、すぐに合図を消す(5点)。


   停車車両の側方通過
 二輪車専用の検定コースでない場合、乗用車や大型トラックなど、ほかの検定車両もコース内を走行している。中には、路肩に止まって試験官から説明を受けているケースもある。基本的には、発進の合図を出していない限り、抜いてしまって構わない。ただし、その場合も交通法規に従わないと、減点の対象となる。
 人が乗っているクルマの場合、側方通過間隔は最低1m(20点)。ほとんどの場合、30m手前の進路変更は不可能なので、進路変更は適宜行えばよい。ただし、変更前の合図(5点)と安全確認(10点)は忘れないように。


(12)        降車のポイント
 最初は完走すら難しい大型自動二輪免許試験だが、逆に、完走できれば、ほとんど合格と思って間違いない。ただし、降車のときの減点で減点超過になる可能性があるから、全コースを回らせてもらえたからと言って油断しないように。下記の手順を守って、減点されないように降車しよう。


   発着位置の目印にマシンを寄せて止める
 発着位置の目印にマシンを止めたとき、停止位置の目印から前後30cm以内に止まっていない場合も減点(5点)。マシンが道路と平行になっていなかったり、縁石から車体の左端が30cm以上離れている場合は減点(各10点)。ただし、路肩が排水コンクリートで傾斜がついている場合、サイドスタンドが傾斜部にかからないように寄せないと危険。この場合、縁石から車体が30cm以上離れていても減点にはならないが、サイドスタンドの接地位置が舗装とコンクリートの境から10cm以上離れると、減点される可能性が高い(10点)。


   止まるときは右足を着かない
 停車時に着いて良いのは左足だけ。チェンジペダルの操作以外に、右足を着くと減点(特5点)。
1.        後方の安全を確認し(10点)、前ブレーキをしっかり握ったまま、足を踏み換えてギヤをニュートラルに入れる。
2.        後方の安全を確認し(10点)、前ブレーキをしっかり握ったまま、足を踏み換えて左足を着く。右足はブレーキペダルを踏む。
3.        イグニッションキーをオフにしてエンジンを止める(5点)。
4.        後方の安全を確認して(10点)降車する。前ブレーキは握っておく。
5.        サイドスタンドを出す。
6.        マシンをサイドスタンドに立てかけ、ハンドルを左へいっぱいに切る。
7.        周囲の安全を確認して(10点)、マシンから離れる。


【合格のヒント3】
他人の走りは、見る? 見ない?

 マニュアル本には、よく「試験場では、うまい人の走りを見て参考にする」と書かれているが、ぼくは「人の走りは見ない方がよい」と思う。
 うまい人の走りと言われても、誰がうまいかわからないし、技術的にうまい人だからといって、正しい法規通りに走れるかと言えば、これは別の問題だからだ。
 逆に「うまいなぁ」と思って見ていた人が、一本橋で落ちたり、スラロームでパイロンを蹴飛ばしたりすることだってある。そういうのを見てしまうと「自分もそうなるのでは」という悪いイメージが頭から離れなくなってしまう可能性もある。実際ぼくは、一本橋を実にスムーズにゆっくりと渡った人が、波状路で転倒したのを見てしまい、「ああ、見るんじゃなかった」と思った経験がある。
 そんなわけで、他人の走りは特に見る必要はないと思う。そもそも「そんなんで受けに来るなよぉ」と思うようなレベルの人が半分ぐらいいるので、見たところで参考にはならない。
 せいぜい「あんなのが受けに来ているんだから、俺なんかまだいいほうだよなぁ」と思える程度の効果しか期待できないのだ。


5. 技能試験のポイント・課題走行編 
 難しいと思われている課題走行だが、それは減点ゼロで通過しようとするから。苦手なのであれば、5点ぐらいの減点は「織り込み済み」で試験を組み立てれば良い
 大切なのは、一発検定中止項目を絶対にやらないこと。無難に走り抜けられさえすれば、それだけで減点超過になることは絶対にないのである。


(1) 一本橋のポイント
 基準タイムは「10秒以上」。1秒不足するごとに減点を取られる(5点)。つまり、9秒以上で渡れれば減点5点、8秒以上で渡れれば減点10点で、必ずしも10秒以上かけて渡る必要はないということだ。ただし普通二輪(中型)の基準である7秒以上をクリヤできなければ、減点ではなく検定中止と思った方が良いだろう。
 タイムの測定は、前輪が一本橋の水平部分にかかってから降りるまでだが、前輪が通過しきってタイム計測が終わった後でも、後輪が完全に渡り終える前に脱輪すると、検定中止になる。
 15mを10秒で渡るのを時速にすると、5.4キロになる。だいたい、大人がすたすたと歩いている速度だ。誰かが歩いている横を、バイクで併走してみよう。意外と速いことに気づくはずだ。それでも「こんなにゆっくり走れない」と感じたら、目標タイムは9秒でいい(5点)。とにかく落ちないで渡りきることを最優先させよう。
 むしろ注意したいのはニーグリップ。バランスを取ろうとしてヒザを開くと、ニーグリップ不足で減点が待っている(10点)。ニーグリップが甘くならないようにする秘訣は、つま先をしっかり絞めることだ。また、たとえば右にふらつくと、左膝を開いてバランスを取りたくなるものだが、むしろ右膝でタンクを押して起こすようなイメージの方がよい。
 一本橋の走り方は下記の通り。多くの合格者に聞いても、ほぼ同じ手順で渡りきっているから、これがセオリーと考えて良いだろう。ポイントは、乗ったらすぐにリヤブレーキで確実にスピードを落とすこと。最初のひと踏みが甘いとタイムが速くなりすぎるか、後半で粘ろうとして脱輪の恐れが高くなる。
1.        一本橋の中心とできるだけ一直線になるように、停止位置で一時停止する。助走距離を長く取る方がうまくいく人は、50~70cm程度手前で止まって助走距離を確保する。
2.        右後方の安全を確認する(10点)
3.        前輪を乗せるべき場所をよく見て、発進はごく普通に行う。
4.        前輪が橋に乗ったら視線を遠くに向け、クラッチを切る。一本橋の延長線上に、何か目標物を見つけておくと良い。
5.        後輪が橋に乗ったら、リヤブレーキをじわっと踏んでスピードを落とす。
6.        同時に半クラッチをつなぎ、リヤブレーキは引きずったままで速度を調整する。
7.        もし大きくふらついたら(10点)、少しスピードを上げてマシンを安定させ、とにかく渡りきってしまう。


(2)        波状路のポイント
 なかなか練習する機会がないせいか、苦手な人が多いのが波状路。長さ9.5mの間に9本の突起が、不等間隔で並んでいる。幅は70cmで、はみ出したり途中で止まってしまったりしたら検定中止だ。また、波状路通過中はステップに立って走行することが求められる(10点)。
 基準タイムは5秒で、それより速いと減点となる(一律10点)。時速に直すと約6.8キロだから、あまり極端に速度を落とす必要はない。むしろ、速度を落としすぎて途中でふらついたり(10点)、勢いが死にすぎて突起を乗り越えられなくなることに気を付けた方がよい。
 セオリー通りだと「ギヤは1速で、突起物の手前で軽くアクセルを開けて半クラッチをつなぎ、乗り越えた瞬間にアクセルを戻してクラッチを切る」ということだが、乗り越えるのは前後輪同時にはならないので、これだと失敗する恐れがあるし、試験の時にそんなに落ち着いて操作できるとも限らない。
 実践的なのは「ギヤは1速で、常にアクセルを小刻みにあおり(2000回転ぐらい)、半クラッチをちょこちょこ当てながら通過する」という方法だ。
 試験前には、まず、「ステップの上に立ち上がる」という練習を十分にしておこう。重心も視線も高くなるので、不安定に感じるかもしれないが、しっかりニーグリップをしていればマシンは安定する。
 立ち姿勢のフォームは、ステップのほぼ真上に立ち上がってヒザを軽く曲げる。突起物通過時のショックをヒザで吸収するためだ。腰が引けていると、前後方向の振動(ピッチング)でバランスを崩しやすいばかりでなく、乗車姿勢不良で減点(10点)となる。ヒザを曲げすぎると、へっぴり腰に見えるだけでなく、ニーグリップも甘くなりがち(10点)なので、思い切って高いポジションで走ろう。最初は怖いかもしれないが、すぐに慣れるはずだ。
 重心はつねにステップの真上に置き、ハンドルに体重はかけない。ハンドルに体重をかけると言うことは、前輪が突起を乗り越えるときの抵抗を自ら大きくしてしまうのと同じなのだ。
 実際の走り方は下記の通りだ。
1.        ギヤを1速に入れて、ステップの上に立ち上がる。突起物には、なるべく直角にアプローチする。
2.        最初の突起物は、惰性でも超えられる程度の徐行速度で進入する。
3.        アクセルを小刻みにあおり、半クラッチをちょこちょこと当てて、スピードが落ちすぎないようにする。


(3)        スラロームのポイント
 スラロームは、27mの間に4.5m間隔で並べられた5本のパイロンを7秒以内で通過する課題。パイロンは一見するとジグザグに並べてあるような気がするが、よく見ると、回るべきパイロンは一直線に並んでいるだけだ。
 コース幅は3m以上4m以下で、はみ出したら検定中止。パイロンにぶつかっても検定中止だ。タイムが7秒を超えた場合、1秒ごとに減点が増えていく(5点/秒)。ただしこちらも一本橋同様、普通二輪(中型)の基準である8秒を上回ってしまうと、減点ではなく検定中止と思った方が良い。
 スラロームは、ほかの課題から止まらずに進入する試験場と、手前で一時停止してから進入する試験場がある。いずれも、最初にリズムを作れないと後半が厳しくなるので、最初の2本をうまく回ることが大切だ。それには、パイロンに寄るタイミングが早すぎないようにすることだ。早く付けすぎてしまうと、ターン後半が大回りになり、次のターンが苦しくなって、だんだん振り幅が大きくなってしまうのだ。
 教科書通りに走るなら、手順は下記の通り。これができれば7秒は確実に切れる。
1.        計測開始点までにギヤを2速に入れ、加速しながら進入。
2.        アクセルオフで減速しながら1本目のパイロンにアプローチする。リヤブレーキを併用して減速しても良い。
3.        左に体重移動して、リーンアウトでマシンを寝かせてパイロンを回る。このとき、内ヒザが開かないように注意する(10点)。
4.        パイロンの横を通過したら、軽くアクセルを開けると、駆動力でマシンは起きあがってくる。と同時に、体重を中立状態に戻す。
5.        マシンが起きたらアクセルを閉じ、減速して右に体重移動し、右にバンクさせる。あとはこれをリズミカルに繰り返し、パイロンをクリヤしていく。
6.        最後のパイロンをクリヤしたら、思い切りアクセルを開けて計測点を通過する。

 技術的にポイントとなるのは3点。アクセルの開け方と体重移動、それにライン取りだ。
 ナナハンはトルクがあるので、アクセルはほんの少し開けばよい。スロットルグリップを軽く回し、抵抗を感じたらすぐにもどすような感覚だ。吹けあがるのを確認してから閉じていては、回転があがりすぎてコースアウトは確実。最初はアクセルを開けるのは怖いかもしれないが、開けすぎたらリヤブレーキを踏んで抑えればよい。最初は終始、ブレーキを引きずり気味で走っても良い。これができれば、アクセルを開けるのは怖くなくなるはずだ。
 いきなりスラロームでアクセルワークを試すのが怖ければ、完熟走行のときに、まずまっすぐ走りながら、2速でアクセルを開閉して、エンジンの吹けあがり具合を知っておくと良い。
 車体をバンクさせる際は、意識して体重移動を行うと良い。左ターンの時はおしりをほんの少し(1~2cmで良い)左にずらしてバンクさせ、右ターンの時はその反対に動かす。バンクしていくバイクの真上から体重をかけるイメージでやると、切り返すとき楽だ。
 ライン取りは、もっともパイロンに近づくのはパイロンの真横ではなく、真横を少し通りすぎたあたりになるようにする。マシンを早めにバンクさせ、パイロンの横を通過するときには起こし始めていると、リヤバンパーでパイロンを引っかける可能性を低くしながらパイロンの近くを回れる。実はこれ、スキーのスラロームと同じライン取りなのだ。

 以上が教科書どおりの走り方だが、これができなくても心配することはない。パイロンタッチとコースアウトさえしなければ、検定中止にはならないのだ。
 アクセルのオンオフができずに2速アイドリングで走って、体重移動ができなくてハンドル主体で曲がっても、スムーズにパイロンを回れれば、8秒以内で絶対に走れる(5点)。あとはニーグリップ(10点)にさえ気を付ければ、減点5で済むのである。
 実はぼくは、1度目と2度目の試験では教科書通りに走ったのだが、パイロンタッチを指摘されて検定中止になってしまった。
 普通二輪免許の教習中は普通に5秒台を出していたので、スラロームは得意だったし、当たっていない自信は100%あったので抗議のひとつもしたいところだったのだが(当たれば音がするので、ライダーでもわかる)、「当たった」と言われれば仕方がない。そこで3回目の試験では、2速アイドリング+ハンドルターンで大きく回り、どこから見ても絶対にパイロンに当っているようには見えないように回ったら、合格したのだった。もちろん、合格後「スラロームが遅いね」と言われたが、それでも合格は合格なのだ。


(4)        急制動のポイント
 普通(中型)二輪免許取得時に経験していると思うが、急制動は、時速40キロから11m(路面が濡れていたら14m)以内に停止するという課題。停止線までに止まれなければ検定中止だが、一時停止などと異なり、タイヤの前端が停止線の前端を越えていなければOKだ。
 課題走行のほとんどのセクションは、普通二輪より大型二輪の方が要求水準が高いが、急制動に関しては同じ条件が適用される。ならば難易度も同じかといえば、実は大型の方が簡単と言っても過言ではない。なぜなら、ナナハンは指定速度の40キロには簡単に達してしまうので、制動開始ポイントよりずっと手前で指定速度を作り、余裕を持って制動体制に入れるからだ。
 制動開始ポイントまでに40キロに達していなければ、減点(10点)を取られた上で1回だけやりなおしをさせてくれる。やり直しをしてもダメだった場合、減点ではなく検定中止だ。もし指定速度不足でもやりなおしをさせてもらえなかったら、その時点で減点が超過してしまったのだ。
 また、制動開始ポイントより手前でブレーキランプが点いても減点(10点)された上でやりなおしとなる。
 急制動の手順は下記の通り。これもほとんどセオリー化している。
1.        右後方の安全を確認する(10点)
2.        発進したら素早く加速して3速までシフトアップする。
3.        なるべく早く、速度を40キロに到達させる。メーター読みで40と45の目盛りの真ん中を指すぐらいが理想的。
4.        制動開始ポイントの1~2m手前でアクセルを戻す。
5.        前輪が制動開始ポイントを通過したら、前後のブレーキを同時にかける(10点)。クラッチは切らずに、エンジンブレーキを使用する(5点)が、シフトダウンする必要はない。制動中に後輪がロックしてしまい、1m以上滑ったら減点(10点)。
6.        指定位置で停止したら左足を着く(右足接地は特5点)。
7.        右後方の安全を確認して(10点)、足を踏み換えてギヤを1速にする。
8.        右後方の安全を確認して(10点)足を踏み換え、次の課題に移行するのに適切な方向に合図を出し(5点)、発進する。
 技術的なポイントは、前後のブレーキ力配分と、前ブレーキの力の入れ加減。一般的には「ブレーキは前7:後ろ3」などと言われるが、技能検定では前ブレーキだけで止めるぐらいのつもりで臨んだ方がよい。後ろブレーキは、ブレーキランプを点灯させる程度に踏めば十分だ。
 前ブレーキのロックは即、転倒につながるので、いきなりガツンとかけてはいけない。最初は軽くかけ、徐々に絞り込むように力を入れていく。
 タイヤのグリップ力は、「路面とタイヤの摩擦係数×接地荷重+接地面積」によって決まる。静止状態のバイクの重量配分は前後輪ほぼ50:50だから、接地荷重もほぼ同じ。通常は前タイヤの方が後ろタイヤより細いから、前輪のほうが接地面積が小さく、グリップ力が小さい。ここで前後同じ強さのブレーキをかけてしまったら、先にロックするのは前輪のほうだ。
 しかしバイクは(自転車やクルマもだけど)、ブレーキをかけると前寄りに荷重移動が起きる。すると、前輪の接地圧が高まり、前輪のグリップ力が増してくる。すなわち、ブレーキングの進行とともに、前輪の方が後輪よりロックしにくくなると言うわけだ。
 そこで、急制動のブレーキングでは、まず前後輪のブレーキを同時にじわっとかけて荷重移動を起こさせてから、前輪のブレーキ力を徐々に強めていくと良い。減速Gが高まれば高まるほど前輪の接地圧が高まってグリップ力が増すから、さいしょの「じわり」さえ気を付ければ、あとは少しぐらい強くかけても、ロックさせることなく短い距離で止まることができるのだ。
 ポイントは、手応えを感じる程度までブレーキレバーを素早く握ったところでいったん止め、フロントフォークの沈み込みを感じてからブレーキを強めていくこと。フロントフォークの沈み込みは、荷重移動が起きている証拠だから、それを目安に、ブレーキレバーを握る力を強めていけば良いのだ。
 練習は、普段の走行中にもできる。ブレーキ力とフォークの沈み込みの関係を意識してブレーキングしていれば、自然に身に付いてしまうだろう。


(5)        S字のポイント
 S字は、半径5.5mの円を2つつなげたコースで、幅は2m。課題走行の中では、比較的失敗の少ないメニューだ。むしろS字そのものよりも、出入りで減点を取られることが多い。
 使用するギヤは2速でも良いが、出口で安全確認をする際のスローダウンを考えると、1速+半クラッチのほうが安心できる。特に検定車両のアイドリングが高い場合は、1速+半クラッチがおすすめだ。
 ライン取りは、イン側のパイロンに接触しないように、若干、外寄りがセオリーだが、ほぼ真ん中でも無理なく通れる。
 S字には、右折で入る場合と左折で入る場合がある。
 右折で入る場合、交差点の右折同様、30m手前までに進路変更を完了している必要がある。進路変更した後は、入り口ぎりぎりまで直進し、できるだけ直角に曲がってコースに入る。あまり早いうちから曲がり始めると、交差点の右折同様減点を取られる(5点)。右後方の安全確認も忘れずに(10点)。
 左折で入る場合も、交差点の左折同様、30m手前で進路変更を完了し、縁石ぎりぎりを回って左折する。縁石から離れすぎたり、入る直前でハンドルを右に切ったりすると減点(各5点)だ。
 S字でもっとも減点を取られやすいのは出口。左右の安全確認と、右左折の大回りは、試験官が特に厳しくチェックしている。
 S字を出る際の安全確認は、2つめのターンの後半に開始しなければならないが、このとき、2つめのターンの曲がっていく向きと逆方向の確認は、進行方向とほとんど変わらないため、首を振らなくてもできてしまう。しかし展望採点では目の動きまでは分からないので、「これじゃ向きすぎ」というくらい頭を振ってアピールしないと、減点を取られる可能性が高い(10点)。
 S字を左折で出る場合、大回りには特に注意する(5点)。縁石からなら50cm以内、路肩が排水コンクリートならば、舗装との境目ギリギリを回ろう。回り終わってからふくらんでしまうのも減点だ(5点)。コツは、コース幅を広く使うこと。安全確認をするころにはアウト寄りにラインを変え、そこからリーンアウトでバンクさせ、思い切ってインに寄せていく。出口の角にはパイロンはないので、けっこう大胆に寄せられるはずだ。
 S字を右折で出る場合、入るとき同様、なるべくまっすぐ出て、できるだけ直角に曲がる(5点)。
 S字は次の手順で通過する。
1.        入り口の30m手前までに、進路変更を完了する(5点)。
2.        ギヤを1速に落とし、できるだけ小回りでS字に入る。
3.        後輪がS字に入ったら、すぐに出るべき方向に合図を切り替える(5点)。
4.        2ターン目の後半に入ったら、頭を大きく振って安全確認する(10点)。
5.        右左折の大回り(5点)に気を付け、S字を脱出する。狭路から広路に出るため、クルマが来ていたら停止して待つ(20点)。


(6)        クランクのポイント
 クランクは、パイロン接触や転倒が多いセクションのひとつ。S字よりも狭いコースを、より低速で鋭角に曲がらなければならないため、ふらついたりエンストしたりしやすい。コース幅はS字と同じ2mだが、S字がコース幅を目一杯使えるのと異なり、クランクはコースの内側にパイロンが立ててあるから、実質のコース幅は1.4mぐらいになっている。
 クランクの通過は、1速+半クラッチで行う。特に屈曲部では、半クラッチが使えないとバランスを崩しやすい。歩く程度の低速で、車体はあまりバンクさせずに通過するのがポイントだが、慎重に行き過ぎてスピードを落としすぎても失敗するので、慎重かつ大胆に行こう。
 特に取られやすい減点は、ニーグリップ不足(10点)。バランスを取るためにヒザを開くだけで取られる可能性が高いので、ニーグリップはしっかり絞めよう。
 パイロンタッチは、減点の場合と検定中止の場合がある。パイロンが移動しない程度の接触で減点(20点)、パイロンが動いたり倒れたりすれば検定中止だ。もし軽いパイロンタッチであるにもかかわらず検定中止になってしまったら、それまでに累積減点が10点を越えていたことになる。
 また、通過できずに途中で止まってしまっても検定中止だ。
 右折でクランクに入る場合、交差点の右折同様、30m手前で進路変更を完了しておく(5点)。進路変更した後は、入り口ぎりぎりまで直進し、できるだけ直角に曲がってコースに入る。あまり早いうちから曲がり始めると、交差点の右折同様減点を取られる(5点)。
 左折で入る場合も、交差点の左折同様、30m手前で進路変更を完了し、縁石ぎりぎりを回って左折する。縁石から離れすぎたり、入る直前でハンドルを右に切ったりすると減点(各5点)だ。
 もう一つのポイントは、入る手前で半クラッチの位置を確認しておくこと。クランクに入るために減速して1速にギヤチェンジしたら、クラッチをつなぐ際に、リヤブレーキを引きずりながら半クラッチの位置を確認しておくのだ。あとは半クラッチの度合いを微妙にコントロールしながら通過すればよい。
 ライン取りの基本は「アウト寄り」。特に屈曲部分の内側にあるパイロンをリヤバンパーで引っかけやすいので、屈曲部分にさしかかる手前で、なるべくアウト寄りに付けておく。
 特に難しいのが「左折で入って、最初の屈曲が右折」というパターン。入りで左折大回りを取られないようにインに付けた後、クランクに入ってから少しでもふくらんでしまうと、次の屈曲に対してイン側に寄ってしまい、右ターンが苦しくなってしまう。
 克服のポイントは、左折で入る際にリーンアウトでできるだけ小さく回ること。これができるかできないかで、クランク通過の成功率は大きく違ってくる。パイロンで狭く見えるクランクだが、入り口の角にはパイロンはなく、2mのコース幅を目一杯使えるから、大胆にインに付けて小回りしよう。
 クランクもS字同様、出口で減点を取られやすい。左右の安全確認と、右左折の大回りには、特に注意しよう。入口同様、出口の角にもパイロンはないので、ここでもコースをできるだけ広く使って脱出するのがポイントだ。
 クランク通過の手順は、下記の通りだ。
1.        入り口の30m手前までに、進路変更を完了する(5点)。
2.        ギヤを1速に落とし、できるだけ小回りしてクランクに入る。
3.        走行ラインを、最初の屈曲に対してアウト側に寄せる。
4.        後輪がクランクに入ったら、すぐに出るべき方向に合図を切り替える(5点)。
5.        軽く減速してひとつめの屈曲部にアプローチし、ターン後半ではクラッチをつなぎ気味にして駆動力をかけ、マシンを安定させる。
6.        2つめの屈曲に対してアウト側に寄せ、ひとつ目と同じ要領で通過する。
7.        2つ目の屈曲の後半に入ったら、頭を大きく振って安全確認する(10点)。
8.        右左折の大回り(5点)に気を付け、クランクを脱出する。狭路から広路に出るため、クルマが来ていたら停止して待つ(20点)。


(7)        坂路発進のポイント
 10%勾配の坂道で一時停止し、再発進するのが坂路発進。エンストや急発進、3000回転以上の空ぶかしは減点(5点)。エンストは4回すると検定中止になる。発進時、後退してしまうのも減点。30cmまでは許されるが、それ以上で10点、50cm以上で20点、1m以上で検定中止だ。発進のための安全確認から5秒経過しても発進できない場合も減点(10点)。
 発進できても油断は禁物。坂を下りるときにエンブレを使わなかったり(5点)、前後のブレーキを同時に使わなかったり(10点)したことでも減点されるので、注意が必要だ。
 坂路発進の手順は、下記の通り。
1.        坂道にさしかかったらギヤを1速に落として、坂道の指定位置で停止する(停止目標から30cm以上離れると5点)。
2.        発進の合図を出す(5点)。ただし、発進後30m以内を左折する場合、合図は左に出すケースもある。
3.        後方の安全を確認する(10点)
4.        フロントブレーキを解放してリヤブレーキでマシンを止めた状態にする。
5.        アクセルを軽く開け、エンジン回転を2000~3000回転程度まで上げる。
6.        クラッチを徐々につないでいき、エンジン回転が落ち始めたらリヤブレーキをゆっくりリリースする。同時にクラッチをつないでいき、アクセルを開けながら発進する。
7.        坂の頂点で2速にシフトアップ。
8.        2速エンジンブレーキ(5点)と前後ブレーキを同時に使い(10点)、坂を下る。
 発進の際のコツは、後輪ブレーキだけで止まっている状態を作ったら、ブレーキを徐々に放していき、ズリ下がり始めたところでほんのちょっと踏み込んで止める。あとはアクセルとクラッチだけに集中して、ブレーキはひきずったまま発進すれば、発進時に下がってしまうことも、エンストすることも避けられる。


【合格のヒント4】
 走行中の「足つき」は減点? 検定中止?

 一口に「足つき」と言っても、減点で済む足つきと、検定中止になる足つきがある。
 減点で済む足つきには、「バランスの崩れを立て直すため」という定義がある。一方、検定中止になる足つきは、「バランスを失い横倒しになるのを防ぐために足で支えた」と定義されている。いったい、どこが違うのだろうか?
 判断の目安と考えられるのは、足を着いても走り続けていたか、その場で止まってしまったかということだ。バランスの崩れを立て直すだけならば、足はついても車両は停止せずに走り続けられるはず。たとえば左折時などで、アクセルを開けるのが遅れてよろけたときに、地面を一発蹴って立て直し、そのまま走り続けることができれば、減点(10点)で済むだろう。
 一方、足を着いた際に、本来なら止まるべきではないところで止まってしまうと、「走行すべきところで走行が続けられなかった=転倒防止のために足を着いた=転倒」とみなされてしまい、検定中止になる可能性が高い。
 ただし、一本橋・スラローム・波状路での足つきは、走行が続けられたかどうかにかかわらず検定中止となる。
 クランクとS字の足つきは、特別減点項目。1回の足つきは免除されるが、2回つくと1回目にさかのぼって10点づつ引かれる。もちろん、足をついて止まってしまえば「転倒」と見なされ検定中止だ。
 止まるべき場所(一時停止、赤信号、急制動、坂道発進など)でも、右足を着くと特別減点5点となる。


 楼主| 发表于 2013-11-21 20:53:39 |
我过去学普通摩托时,没少看这个。
分享给大家,希望对后学者有点帮助!
发表于 2013-11-22 15:44:53 |
多谢分享,最近正头疼这个呢,来的太是时候了
发表于 2013-11-22 16:23:01 |
太好了。     
发表于 2013-11-22 16:23:15 |
学习。         
发表于 2013-11-22 16:23:47 |
学习日语的大好机会
发表于 2013-11-22 16:24:45 |
哥哥我自从考试后没摸过大牌
发表于 2013-11-22 16:25:31 |
有8〜9年了
发表于 2013-11-22 16:26:04 |
是不是还要去考啊
发表于 2013-11-22 16:26:36 |
怎么办?。  
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